第57回近畿高等学校駅伝競走大会
平成18年11月26日 奈良県吉野町 吉野運動公園東吉野村役場折り返し

1区 福田 直人 2年 29 33'23" 29 33'23"
2区 三村 元気 1年 31 10'26" 30 43'49"
3区 池田 駿平 2年 26 27'41" 30 1゚11'30"
4区 前川 弘樹 2年 29 27'37" 30 1゚39'07"
5区 小田根 亮 3年 30 10'04" 30 1゚49'11"
6区 武  貴仁 2年 17 16'46" 29 2゚05'57"
7区 石井 直樹 3年 15 16'16" 27 2゚22'13"

 5年ぶりの出場となる今大会ではあるが,選手にとっても指導者にとっても初出場。しかも兵庫県大会6位代表ということで,チャレンジャーとして吉野に乗り込んだ。
 1区は新チーム結成以来,不動の福田。このところ安定性を誇り,絶対的なエースとして成長した。しかし,なんと33分を越え,29位と大ブレーキ。確かに前半こそ自重していたが,それほど悪くないペースでなかったにもかかわらず,信じがたい結果であった。それに続く2区・三村も予定より1分悪いブレーキ。ここまではやはり1区のブレーキを受けての連鎖かと思われた。しかし,本番にめっぽう強い3区・池田でさえも1分悪いブレーキ。ここで異変を感じた。そして4区・前川の走りを実際に目にして体調の異変を直感した。ほとんどジョッグの状態で,タスキをつなぐのがやっとといった状態であった。そして5区・小田根が予定より1分ブレーキし,1区からつないできた青色のタスキが6区につながらなかった。繰り上げスタートである。
 周囲からは「初出場の怖さ」「緊張によるブレーキ」「県大会を抜けて気が抜けた」などという厳しい指摘を受けたが,明らかにありえない走りである。体調の異変に不安を感じた。6区・武,7区・石井で何とか盛り返したものの,27位,2時間2213秒とチーム最低タイムで最後の駅伝を終えた。
 レース終了後,収容バスでゴールである吉野運動公園に帰ってくる選手たちが次々と体調不良を訴え,嘔吐を繰り返した。まだはっきりと断定はできないが,同じ宿舎のチームも同様の症状であったため,「食中毒」の疑いが浮上した。ほぼ間違いないと思われる。当日の朝に体調の異変を感じた者はいたようだが,最後まであきらめず,走ろうと努力し,完走を遂げた。指導者としてそれに気づいてやれなかったことが申し訳ない。
 アンカーを務めた石井は,それでも区間15位と好走し,2人を逆転した。その後は立っているのもやっとの状態であったが,主将として全部員の前で最後の挨拶を果たしたのには感嘆した。




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